昨今の突然の暑さに、疲弊されている方も多いことかと思います。
早めの冷房など暑さ対策を徹底し、喉が渇いたと感じる前のこまめな水分補給なども心がけ、熱中症にはくれぐれもご注意ください。
ペット達にも保冷グッズや新鮮な水分補給で暑さに立ち向かえるようにしっかりとサポートしたいものです。
今回は、犬猫飼養アドバイザーより、犬種ブームに関してのお話をしてみたいと思います。
世界に広がる日本犬のブーム
さて突然ですが皆さんは、日本犬と言えば何が思い浮かぶでしょうか。
多くの方が「柴」を想像するかと思います。
そんな柴犬が近年海外で人気になっていることも、知っている人は知っているかもしれません。
SNSでは「#shiba」などのタグまで浸透するほど、柴犬の人気と需要が高まり、海外現地でのブリーダーも増えてきている程です。
その原種に近い凛々しい見た目も去ることながら、日本犬ならではの自立心の高さも評価されているようです。
気候や文化にマッチ
人気の理由は見た目だけではなく、寒い地域であっても潤沢なダブルコートを持つ柴犬は適応できるため、犬を飼育する時の選択肢として挙がるそうです。
また、一般に日本犬は自立心が強く頑固で、しつけを誤るとコントロールが難しくなると言われており、非常に犬へのしつけに対する真摯さが求められますが、プロのトレーナーへの依頼などしつけやマナーに対する関心の強い国では聡明で愛情深い犬種として人気が高いそうです。
アメリカでの登録頭数では、過去数年で全犬種内でも35位前後と中堅どころの人気を博しています。
犬種ブームの落とし穴
日本でもこれまで何度か特定犬種のブームがありました。
シベリアンハスキーやチワワ、柴犬など、メディアや創作物の影響で爆発的に飼育頭数を増やしました。
しかし、ハスキーはその犬種としての気質を理解できず安易に飼育する飼い主が多く、結果として保護施設などに多く預けられ、殺処分の対象となった歴史があります。
「こんなに暴れるとは」「こんなに噛み付くとは」「こんなに吠えるとは」などなど、知識がなかった故に身勝手な理由で多くの不幸な犬が生まれました。
ブームは見た目が先走りしてしまう傾向があり、その犬種の特性まで理解しなくては迎え入れてからのトラブルは当然発生します。
最近であれば大谷翔平選手と暮らすコーイケルホンディエの「でこぴん」が有名で、非常に賢く聡明な犬種と紹介される記事も多く見られました。
しかし、飼い主が知識を持ち適切な態度で向き合わないと、飼い主の様子を伺いながら指示に従ったり従わなかったりと、逆に飼い主がコントロールされてしまうケースもあります。
ブームや一目惚れからの安易な飼育は、人も犬も不幸にする行為です。
飼育前に一度踏みとどめて、自分の生活環境や犬への理解度を振り返るなど、命を預かるということに対する真摯な心をもっていただきたいと思います。
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