今月は防災月間です。地震の他にも、台風という脅威も忘れてはいけません。
台風は人々の生活に大きな影響を及ぼし、ペットに対しても恐怖心や実害をもたらすため飼い主の皆様にはぜひ事前の対策をしていただきたいところです。
今回も「ペット防災シリーズ」として、ペット災害危機管理士(R)がお伝えします。
外飼いの犬は家の中へ
台風のシーズンになるとSNSなどでは、外にいる犬を家の中へ入れるように促す発信を頻繁に目にするようになります。
最近では犬を外で飼っているのを目にすることも少なくなってきましたが、一定数外飼いをしているご家庭もあることと思います。
SNSで見かける注意喚起は決して大げさなものではなく、実際に外にいた犬が台風の飛来物や風雨の影響で痛ましい事故が発生しているからこそのものです。
人でも飛ばされてしまいそうな強風に見舞われてしまえば、さらに体重の軽い犬が吹き飛ばされ事故に繋がる状況は容易に想像できるでしょう。
居室の中にまで入れられなくとも、玄関の中に入るなど風雨や飛来物の危険から守れるようあらかじめの対策が必須です。
怯えるペットへの対応
台風により、揺れる建物や外から聞こえる轟音に怯えてしまうペットは多いことでしょう。
そんなペットのケアをする際に考えるべきことは、怯え方もペットによって異なり、飼い主さんもペットの様子に合わせて対応する必要があるということです。
怯えて飼い主さんの傍から離れない等、助けを求める素振りを見せているようであれば不安を感じさせないように優しく撫でる、抱き上げて穏やかに声をかけるなどコミュニケーションを取り、恐怖心やストレスの緩和に努めます。
しかし、自らクレートの中などの隠れ家に逃げ込んでいる場合には、無理に引っ張り出して抱き上げたり、執拗に撫でるなど無理に触れ合いを行う必要はありません。
その子が一番安全、もしくは安心できる場所と判断して逃げ込んでいるため、過度に干渉せずに時折様子を見る程度に留めましょう。
また、いざ避難が必要になったときスムーズに避難できるよう準備を整えておくことが望ましいです。
逸走に注意
外が台風によって大荒れであれば、わざわざペットも出て行かないと思っていませんか?
強風で家が揺れたり、飛来物の衝撃や音に襲われた時、「住処である家自体が危険な状態」と解釈し、パニック状態のペットは危険から逃れるために家から逃げ出す可能性もあります。
普段も脱走には気を付けなくてはいけませんが、パニックのペットはさらに逸走するリスクが高くなりますので注意が必要です。
外が大荒れの時にわざわざ窓や玄関扉を開けっぱなしにすることはないかもしれませんが、少し外の様子を…と扉を開けるときにはペットを抱き上げるなど十分に安全を確保してからを心がけましょう。
日本においては災害と聞けば地震が真っ先にイメージされがちですが、過去に起きた台風による大きな被害事例も忘れてはいけません。
「家の中にいれば大丈夫」と考えていても、停電や冠水によって避難を余儀なくされる場合も当然あります。
ことあるごとに「ペットの避難に向けた備えを!」という注意喚起を聞き、飼い主さんたちは耳にたこができる程かと思いますが、それだけ重要で後悔してからでは遅いのです。
ペットのケアと共に、ペット同行避難を視野に入れた日々の備えを心がけましょう。


こんなことが学べるのはこの講座!
ペットとの防災、同行避難について正しく知り防災意識を高めるには?
ペット災害危機管理士(R)通信認定講座、ペット災害危機管理士(R)通学認定講座で、人とペットの身を守ることを重点に災害発生時の危機管理の知識を学べます。
執筆

鈴木清隆
一般社団法人 全日本動物専門教育協会
Japan Society for Animal Speciality Education(SAE)
ペット災害危機管理士講師統括責任者
株式会社SAEマーケティングワン
SAE Marketing One Co.,Ltd.
管理部長
特定非営利活動法人ペット災害危機管理士会
Pet disaster risk managar specified non-profit organization
理事長
消防団20年以上の現場経験を基盤に、防災士・応急手当普及員として命を守る行動を実践。ペット災害危機管理士講師として10年、全国で多数のセミナー講師を務める。箱根町でペット同伴宿を経営し、共生の現場を日常で体現。箱根町役場や東京都中央区との協働事業や同行避難マニュアル監修・同行避難訓練講師を担い、制度と現場、暮らしをつなぐ「机上論にしない」ペット防災を伝えている。
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