2017年の全国犬猫飼育実態調査で、猫の推定飼育頭数が初めて犬の頭数を上回り、そこから猫の飼育頭数は横ばい、犬の飼育頭数は減少傾向にありました。
しかし2020年からの新型コロナの影響で、一昨年の新規の犬猫飼育数が15%増という統計が発表されました。
その内訳も猫が前年比16%増、犬が前年比14%増となり、猫のほうを選ぶ人が多いことが数字に表れています。
散歩が必要な犬に比べると、猫は手間がかからず気軽に飼えると思う方がいらっしゃるのも確かです。
ただし、猫に限らずですが、動物と暮らすことを決めたからには、一生を終えるまで面倒をみる覚悟が絶対に必要です。
猫と暮らすための基礎知識を猫疾病予防管理士、猫健康管理士、犬猫飼養アドバイザーと一緒に確認しましょう。
猫の本能・性質
■猫は「寝る子」
猫の語源は「寝子」ではないかと言われるほど、一日の大半を寝て過ごします。
ただし、熟睡状態に入るのはそのうちの数時間のみで、睡眠中に自然治癒力などを高めたり、子猫の場合は成長ホルモンを分泌されていることが解明されています。
■自尊心が強く孤独を好む
単独で狩りをしていた動物のため、群れを作らず、束縛を嫌う傾向にあります。
飼い主の気分のままに抱いたり、なでたりするのは控えましょう。
猫が自ら寄ってきたり、膝に乗ってくるようなら、優しくなでてあげましょう。
猫のしつけ
猫のしつけには、根気と愛情が必要です。
過度なしつけは禁物で、きつく叱ったり、叩いたりすると逆効果になります。気長に少しずつ教えましょう。
■トイレ
離乳期頃、そわそわし始めたらトイレの場所へ連れていき、うまくできたら褒めてあげるのがポイントです。
猫が気分的に落ち着ける場所を見つけて設置してあげましょう。
■爪とぎ
古い爪をはがす大切な行動です。
場所を決めて、爪とぎ器を用意します。
別の場所で爪とぎをした場合は、毅然と叱り正しい場所へ連れていくと良いでしょう。
猫との生活
■猫舌
「猫舌」の言葉があるとおり、熱いものが苦手です。
冷た過ぎるものも下痢の要因になります。
猫は味覚に対する感覚は鈍いですが、水の味に対する感覚は非常に鋭く、新しいきれいな水を好んで飲みます。
常に清潔な水を用意してあげましょう。
■垂直の運動
室内飼いは、木に登るなど猫の本能運動ができず、猫にとって狩猟本能が満たされずストレス・欲求不満になることもあります。
垂直の運動ができるタワーや、家具に板を渡すなど高い場所を移動できる環境を作ってあげると良いでしょう。
■グルーミング
猫が自ら行うセルフグルーミングとは別に、飼い主がグルーミングを行うことは、猫とのスキンシップを図り、また、皮膚や被毛の状態や異常が無いかチェックする有効な手段です。
特に冬は一般的に被毛が生え揃い毛量が増えるため、抜け毛を取り除いたり、被毛が絡まないようこまめなコーミングをしてあげることが必要です。
ただし、空気の乾燥などで静電気が発生しやすいので、適度な湿り気を与えながら行いましょう。
■病気の発見
身体の不調を気取られないようにふるまう傾向があるため、日頃からグルーミングやスキンシップをしてよく観察し、仕草や行動の小さな変化を見逃さないようにしなければなりません。
定期的な駆虫、ワクチン接種はもちろん、少なくとも年1回は健康診断に行き、ささいなことでも獣医師に相談できる信頼関係を作っておきましょう。
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