今年は記録的な早さの梅雨明けになりましたが、6月中に早々に猛暑日観測するなど、一気に夏が到来した感じですね。
夏は、春から活動を始めた昆虫や爬虫類などが、最も活発になる時期でもあります。
好奇心旺盛な犬や猫がついちょっかいを出して、かまれたり刺されたりすることも。
今回は愛玩動物救命士より、これらの小さな動物に起因する症状についてお話します。

ヘビ

春に冬眠から覚めたあと、1日の活動時間が延びていきます。
夏は夜間にも活動していますので、あえて陽が出ている時間帯を避けてお散歩に出かけている方は視界が悪いことも加わり、遭遇に要注意です。

もしも愛犬がヘビにかまれた場合は、まずヘビを引き離して傷口を止血しましょう。
その後、痛みが引かずひどく腫れ始めた場合は毒ヘビであった可能性があります。
四肢ではなく胴や頭をかまれた場合は特に注意が必要です。
ヘビの種類によっては生死に関わりますので、急いで動物病院に連れて行きましょう。

カエル

カエルは、夏から秋にかけて、小さな虫などのえさを求めて、活発に動き回ります。
日本に多く生息しているヒキガエルは、全身から強力な毒液がにじみ出ています。
これらを口にしてしまうと頭を振って嫌がったり、嘔吐が止まらなくなったり、最悪の場合、心不全などで死に至ることもあります。
犬猫がカエルには触らないように注意し、もし口にしてしまったら大量の水で洗い流してから、動物病院に向かいましょう。

ハチ

ハチの活動期は、越冬期間を終えた3月頃から始まり、種類によって変わるのですが、全種類を通してみると7月~10月の時期に最も活動する時期が集中しています。
そのなかでもスズメバチの活動時期は長く、秋の遅くの11月まで続きます。(寒さが厳しい北海道では、10月に終わることもあります。)
活動期の中で、夏から始まる巣作り、繁殖に向けて、これからどんどん活動が活発化していき、攻撃性も増していきます。

ミツバチやクマバチ、スズメバチといったハチは強い毒を持っています。
刺されると腫れと痛みがありますが、通常24時間ほどで腫れは引いていきます。
しかし、アナフィラキシーショック(急性のアレルギー反応)を起こす場合もありますので注意が必要です。
患部を冷やすと症状が軽くなります。何箇所も刺されている様子なら動物病院へ連れて行きましょう。

ムカデ

ムカデは春に繁殖しますので、今春産まれたムカデが大きく成長し活発に活動し始めるのが夏から秋です。
ムカデは攻撃的なため、触ろうとするとすぐかまれてしまいます。
かまれると腫れて激しい痛みを伴いますが、全身に症状がでることはほとんどありません。
愛犬愛猫の様子を見て、痛みが引かない様子なら動物病院に相談しましょう。

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