連日の厳しい暑さが続いていますが、7月28日には熊本県熊本地方を震源とする地震が発生し、改めて災害への備えの大切さが見直されています。
災害はいつ起こるか分かりません。
地震や台風、豪雨など、さまざまな災害から大切なペットを守るためには、日頃からの備えが欠かせません。
前回に引き続き「ペット防災シリーズ」として、ペット災害危機管理士(R)が災害時に役立つ知識や備えについてご紹介します。
さて、昨今はペットの防災グッズなども非常に充実してきており、多かれ少なかれ自宅に準備してある、というご家庭も多いのではないでしょうか?
防災の日に合わせて防災グッズを確認したよ、という方もいらっしゃるかも知れません。
ではその中に、暑い時期に合わせた冷却グッズはどれくらいありますか?
電気を使わない冷却グッズを備えよう
例えば保冷剤。
冷凍庫で凍らせておくと、繰り返し使える便利な冷却グッズの1つでしょう。
災害時にもいつも通り使おうと考えているかもしれませんが、一度使うと再度凍らせるためには冷凍庫が必要になるため、電気が使えない場合には再利用は難しいですよね。
もちろん、停電からしばらくは冷たいままですからそれは使うとして、叩くと瞬間的に冷却される保冷剤を用意しておくといいかも知れません。
この瞬間冷却される保冷剤は、中身は硝酸アンモニウムと水の入った袋だそうで、この水の入った袋をパッケージの上から叩き割ることで、放出された水に硝酸アンモニウムが溶けだし、吸熱反応という化学反応が起こり、一気に冷たくなる仕組みとのこと。
ただし、持続時間はおおよそ1時間程度だそうで、長時間冷たさを保つことはできないようです。
使用後は冷凍庫で冷やすと保冷剤として再利用できるようですが、これは電気が使えるようになってからのこと。
避難所へ避難するまでの間や、特に気温が上昇する時間帯など、選んで使用するようにすると良いかも知れません。
未使用のまま3年間は保管できるようのなので、多めに備蓄しても良いかもしれませんね。
繰り返し使うなら冷感タオルも便利
水に濡らして振ると冷えるタオルなども、活用できるでしょう。
何度か振る作業は必要となりますが、水さえあれば何度でもひんやりさせることができます。
実際私も使ってみましたが、確かにひんやりしているので、首などに巻いておくと暑さを軽減できている実感が持てました。
犬や猫で使う時には、身体に巻き付けるように使ってもいいでしょうし、太い血管の通る部分を集中的に冷やすようにしても良いでしょう。
数日に亘って冷たさをキープ出来るグッズも
他にも、電気を使わずに数日間冷たさをキープできるクールマットが販売されています。
表は通常のアルミ板、その裏に「冷却板」という特殊な素材の板が張り付けられている製品で、水と併用することで、より冷たさを維持できるそうです。
ジェルタイプのクールマットは部屋の温度などの影響であまり冷えを感じないこともありますが、このクールマットはしっかりと冷えを保ってくれます。
飼い主の外出中に災害が起きて、どうしても数日間は自宅にペットだけがいる状態になってしまった時や、停電が長引いてしまった時に大活躍してくれそうです。
もちろんアルミ板タイプのクールマットが苦手な子では慣らす必要性があると思いますが、「電気」を使わずに冷たさをキープできる製品を活用するのは、暑い季節の避難には重要なこととなります。
飼い主さんたちの中には、自分たちにあった方法を色々と考え、日々実践し、結果をSNSなどで発信している方もいます。
色々と調べ、平時に試しておくことで、人もペットも慣れておくことができ、非常時に落ち着いて行動できるのかも知れません。

こんなことが学べるのはこの講座!
ペットとの防災、同行避難について正しく知り防災意識を高めるには?
ペット災害危機管理士(R)通信認定講座、ペット災害危機管理士(R)通学認定講座で、人とペットの身を守ることを重点に災害発生時の危機管理の知識を学べます。
執筆

鈴木清隆
一般社団法人 全日本動物専門教育協会
Japan Society for Animal Speciality Education(SAE)
ペット災害危機管理士講師統括責任者
株式会社SAEマーケティングワン
SAE Marketing One Co.,Ltd.
管理部長
特定非営利活動法人ペット災害危機管理士会
Pet disaster risk managar specified non-profit organization
理事長
消防団20年以上の現場経験を基盤に、防災士・応急手当普及員として命を守る行動を実践。ペット災害危機管理士講師として10年、全国で多数のセミナー講師を務める。箱根町でペット同伴宿を経営し、共生の現場を日常で体現。箱根町役場や東京都中央区との協働事業や同行避難マニュアル監修・同行避難訓練講師を担い、制度と現場、暮らしをつなぐ「机上論にしない」ペット防災を伝えている。
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