8月の終わりから9月の初めにかけて、台風10号による被害によって日本中が混乱に陥っていましたね。
気付けば9月を迎え、今年も厳しい猛暑をもたらした夏も終わりを迎えようとしています。
とはいえ、地域によっては9月でも厳しい暑さの日々が予想されますので、熱中症と脱水の対策は油断せずに行い健康には十分注意しましょう。

さて、9月といえば秋、秋といえば食物も豊富な季節となります。
ペットも食べられる秋の味覚はたくさんありますが、同時に注意が必要なものもあります。犬猫食環境コーディネーターと確認していきましょう。

秋はキノコに用心

9月ともなれば、山間には様々なキノコが生え始める季節でもあります。
シイタケやエリンギ、シメジなど豊富な種類に魅力も感じますが、注意したいのが毒キノコ中毒です。
食べてしまうと含有する毒素により様々な中毒症状を引き起こし、毎年キノコ狩りで誤って毒キノコを持ち帰り、中毒を引き起こす事例を耳にします。

お散歩ルートに潜むキノコ

キノコは基本的に草木や落ち葉の下などでひっそりと生えていることも多いです。
二足歩行で地面から離れている我々人間としては慣れないと見つけづらいものですが、地面に近く、さらに嗅覚の発達した犬にとっては見つけることも容易でしょう。
また、山沿いなど自然が豊富なお散歩ルートではないからといっても油断は禁物です。
ある程度の自然があり条件が整う公園などであれば、キノコは生えている可能性がありますので、犬の進行先などに注意するべきです。

そもそも犬はキノコを食べられる?

基本的には我々が口にするシイタケやエリンギなどの可食キノコは、犬も食べて問題はないとされています。
しかし、人が食べるとき同様に生食で与えることはNGです。
もちろんアレルギー症状を起こす可能性もゼロではないので、あげるとしてもしっかりと火を通したうえで少量の味見程度が好ましいです。
とはいえ必ずしもキノコからしか摂取できない栄養があるわけでもないので、積極的にあげる必要はないと言えます。

注意したいキノコ

●ベニテングダケ
赤いかさに白い無数の突起が付いたキノコで、一度は名前を聞いたり見たことがある人も多いのではないでしょうか。
ベニテングダケにはイボテン酸という毒成分があり、このイボテン酸は強い旨味成分を含んでいます。
犬が旨味に誘われて食べてしまう可能性があるので注意しましょう。

●ツキヨタケ
10~20㎝のサイズになる肉厚なキノコで、暗褐色のかさを持ち、シイタケと似た見た目をしています。
そのため国内での中毒事例が非常に多いキノコです。
大きなサイズで見つけやすいため、誤食には注意が必要です。

●コレラタケ
5cm程の小さな見た目のものが群生しているのが特徴です。
なめこに似た形と色合いのため見間違えには要注意です。
激しい下痢などの初期症状のあと、腎臓など臓器の機能障害を引き起こし、最悪の場合命を落とす危険があります。

もし犬がキノコを食べたら

自身で調べて種類の判定することも一つの手ですが、よっぽどの専門的知識がなければ独自の判断は禁物です。
大前提として犬にキノコの生食自体が危険ですので、もしも食べてしまったら様子を見たりせず、すぐに動物病院に行きましょう。
急激に中毒症状を引き起こし、短時間で重篤な状態に陥る可能性もありますので、早急な受診を心がけましょう。
また食べ残したものがある場合、持ち帰ってくると種類の判定だけでなくどれくらい食べてしまったのかなどの情報源になります。

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