いつまでも暑い日が続くな、と思っていたら急に涼しくなり、さらには北日本では突然の積雪。
今年は特に天候や気温に左右されている感じがあります。

さて、連続猛暑日の更新やもっとも遅い夏日など、年々ひしひしと温暖化の影響を禁じ得えません。
私たちにとってもペットたちにとっても温暖化は脅威でしょう。
温暖化がもたらす身近な影響について、愛玩動物救命士ペット災害危機管理士(R)からお話します。

例えば毒キノコ

以前からカエンタケをはじめ、数々の毒キノコについて気をつけるようお話してきましたが、温暖化の影響により、日本には従来生息していなかった毒きのこが確認されるようになり、中毒事故の発生リスクが高まっているとされています。

「オオシロカラカサタケ」
もともと、熱帯~亜熱帯地域に分布し、食用キノコのカラカサタケに類似しており、北米では最も誤食が多い毒キノコとして知られています。
以前は沖縄などでしか見られなかったようですが、温暖化の影響により近畿地方や群馬県、石川県、長野県、千葉県などでも確認されるようになってきました。

カサは白い饅頭型で、大きさは7㎝~30㎝にもなる大型の毒キノコです。
また、カサは表皮が裂けて茶色のウロコ状になり、ヒダは成熟すると鈍い緑色になります。

公園や庭などの草地に群生し、食べると2時間ほどで悪寒、頭痛、嘔吐や下痢、時に血便などはげしい胃腸系の中毒を起こします。
実際に今年の夏、堺市で、このキノコを食べたことによる食中毒例(人)が報告されています。
結構な大きさになることから犬たちの目を引きやすく、誤食に繋がる可能性も高いでしょう。

例えば水害の増加

もともと日本は世界的に見ても降水量の多い国に分類されます。
世界でも多雨地帯であるモンスーンアジアの東端に位置することもあり、年平均1718mmの降水量があり、これは世界平均(880mm)の約2倍に相当するとされています。

日本においては、梅雨や台風シーズンの降水量がとくに多い傾向にあるとのことですが、最近はゲリラ豪雨などの短時間で大量の雨が降る機会も増えつつあり、都市部では特に排水が間に合わずに道路が冠水する被害も多く目にするようになった気がします。

水害の被害も毎年のように、そして各地で耳にするようになりましたよね。
日本はそれでなくても地震という自然災害に繰り返し曝されている国であり、水害とともに、頻発する自然災害に備えるため、ペット防災が注目されるようにもなってきました。

これらのことは、「温暖化が原因」と断定することは難しいかもしれませんが、「温暖化が影響」していることは想像に難くないでしょう。
猛暑日や降水量の増加、今まで身近になかった危険な動植物の出現など、自分とペットの安全を脅かす可能性のあること、ものは今後も増えていく可能性はあります。
「昔と違う」ことを認識するとともに、身の回りの危険にいち早く気が付けるよう、様々な情報を収集するためのアンテナを張っておくこと、もちろんその情報が正しい情報なのかどうかの確認含め、必要になってくるのかも知れません。

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