犬猫飼養アドバイザーが解説する「犬のお散歩シリーズ」
犬の散歩時に気を付けていることはありますか?
人と犬は目線も違いますし、思いがけないものに出会ったり見つけたとき、愛犬が予期せぬ行動を取るかもしれません。
今回は、散歩で起こり得る怪我や病気とその予防対策についてお話します。
愛犬と楽しい散歩を過ごすために気をつけること
拾い食い
散歩中に起こり得ることで、一番心配するのが拾い食いではないでしょうか。
食べ残し、ゴミ、ビニール袋、嘔吐物、糞便、毒物など色々なもの、危険物が落ちています。
それらを摂取することで、犬の健康が損なわれ、お腹を下したり、嘔吐を繰り返したりなどの症状に苦しむことが多いです。時には死に至ることもあります。
散歩する飼い主さんは十分に監視し、それに近づかないことが大切です。
そのため、散歩コースを吟味し、きちんと犬をコントロールできる力や注意できる人が散歩するべきです。
小さな子供にリードを持たせたり、スマホを操作しながらの散歩はやめましょう。
夜、足元が暗くなったら必ず懐中電灯を持参し、何か食べないように注意し、いたずらしたものは確認して、確実な診断・治療に活かせるようにしましょう。
犬同士の喧嘩
散歩途中で出会った犬同士の喧嘩も多いトラブルです。
喧嘩をして相手を噛んでしまうことも、反対に噛まれて怪我をしてしまうこともあります。
吠えかかって近所迷惑になることもありますし、他の散歩している人間も巻き込んで怪我をさせてしまったり、周りの他の犬たちも興奮して二次的に事故が起こることもあります。
これは、散歩コースや時間帯をよく考えて散歩し、できるだけお互いに避ける努力が大切です。
上記以外にも、喧嘩のはずみで逃走してしまい、交通事故に遭う危険性も挙げられます。
季節別に気をつけること
【春】
農薬が撒かれる時期であり、散布後の散歩に草むらに顔を突っ込むことで毒物を摂取してしまったり、毒性植物を食べてしまったりすることが多くなります。
雨の日のあとには、水たまりもできます。その水たまりに数日前に散布された農薬が雨に流されて貯まっているかもしれません。
むやみに草むらや茂みに入らせないように注意しましょう。
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【夏】
圧倒的に多いのが、熱中症です。
散歩の時間を早朝や日暮れ後に変更するなどしましょう。
熱くなった地面で肉球をヤケドしてしまうこともあります。
また、落ちている腐った食べ物を口にしてしまい食中毒を発症するケースもあります。
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●犬を熱中症の危険から守るには
【秋】
落ち葉についている幼虫を踏んで足先がただれたり、腫れてしまったりします。
冬眠する間近の蛇やカエルをいたずらして口が腫れてしまい来院した犬もいます。
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●カエルや昆虫など小さな動物たちとの遭遇に注意!
【冬】
凍傷やしもやけ、乾燥で肉球を切ってしまうことが多いです。クリームなどでこまめに保湿をしてあげましょう。
また、乾いて冷たい空気を吸って、咳が出たり、興奮していきなり散歩に飛び出すことで、心臓に負担をかけることがあります。
年をとった犬は、起きてすぐに散歩に出掛けずに、少し室内を歩いて身体をほぐしてからの散歩をお勧めします。これは飼い主さんも一緒ですね。
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